日本の情緒あふれる美しい多機能ペンを普段使いする

日本の伝統工芸である蒔絵(まきえ)を施したボールペンのボディは、蒔絵独特の色彩と艶やかさが魅力的です。

今回は3つのメーカーさんの、日常で使いたい多機能な蒔絵ボールペンの中から購入したものをご紹介します。

◆蒔絵とは?
蒔絵は漆器の表面に漆で絵や文様を描き、漆が固まらないうちに蒔絵粉(金・銀などの金属粉)を蒔いて表面に付着させ装飾されます。

ご紹介する蒔絵ボールペンは、漆で絵を描く蒔絵ではなく、近代蒔絵の仕上げになっています。

■近代蒔絵
「近代蒔絵」は蒔絵の種類のひとつで「スクリーン蒔絵」ともいいます。1960年代に近代的な技法として登場しました。シルクスクリーン印刷の技術を用いることにより、同じ柄を描くことが可能となりましたが、蒔絵粉を蒔く工程は一点ずつ職人さんの手作業で行われています。

■シルクスクリーン印刷
スクリーンとよばれる版板にインクをつけて印刷する方法で、「シルク印刷」とも呼ばれます。現在の版板の素材はポリエステルやナイロンなどの樹脂ですが、もともとは絹が使われていたので「シルクスクリーン印刷」という名前がつけられました。

パイロット 「2+1(ツープラスワン)雅絵巻

 

製品名2+1(ツープラスワン)雅絵巻
サイズ最大径φ 11.9mm 全長 143mm
ボール径油性:0.7mm(細字)黒、赤
芯の太さシャープペンシル:0.5mm
アルミ(アルマイト、絵柄印刷、色粉蒔き)
方式回転&ノック式
インキアクロインキ
替芯BRFS-10F-B・R(黒、赤)

 

■流水桜

■流水桜:紫軸

■月と富士山:青軸

2+1雅絵巻 は、ご紹介した3本の他にも種類があります。詳しくはメーカーのサイトをご覧ください。
※メーカのサイトのリンクは、記事の最後の「アイテムのご紹介」に記載しています。

2+1雅絵巻は、スリムなボディに鮮やかなデザインが特徴です。

使用するアクロインキは、粘度を一般的な油性ボールペンの約1/5に抑えた低粘度油性インキです。粘度が低いことから、ペン先へのインキ供給が潤沢になり紙繊維の奥までインキが入り込むので、ムラのない濃い筆跡になります。サラサラしすぎておらず少し粘りを感じる、書き心地の良いインキです。

プラチナ万年筆 「ダブルアクション R3 近代蒔絵」

 

製品名ダブルアクション R3 近代蒔絵
サイズ最大径φ 11.2mm 全長 132.5mm
ボール径油性:0.7mm(細字)黒、赤
芯の太さシャープペンシル:0.5mm
真鍮にABS樹脂ボディ、近代蒔絵
方式回転&ノック式
インキ油性染料インク
替芯BSP-100S(黒、赤)

 

■桜

■春秋 ブルー

■鯉に松

ダブルアクション R3 近代蒔絵は、ご紹介した3本の他にも種類があります。詳しくはメーカーのサイトをご覧ください。
※メーカのサイトのリンクは、記事の最後の「アイテムのご紹介」に記載しています。

ダブルアクション R3 近代蒔絵は、ブラックのボディにゴールドと蒔絵のデザインが素敵な多機能ペンです。ペンのサイズは少し短めで、手帳と一緒に持ち歩くのに最適です。

ボディの重心バランスが良く、油性インクの切り替えもとてもなめらかな回転で、使い心地が良いペンです。

セーラー万年筆 「優美蒔絵」

 

製品名優美蒔絵
サイズ最大径φ14.5mm 全長 142.5mm
ボール径0.7mm(細字)黒・赤
芯の太さ0.5mm
軸さや軸・大先:アルミ/メタリック・印刷蒔絵仕上げ
方式回転&ノック式
インキ油性染料インク
替芯18-0103(黒・赤)

 

■枝垂桜

■四季の富士

白妙の富士Penne19オリジナル)

優美蒔絵は、ご紹介した3本の他にも種類があります。詳しくはメーカーのサイトをご覧ください。
※メーカのサイトのリンクは、記事の最後の「アイテムのご紹介」に記載しています。

優美蒔絵は、蒔絵の世界をもっと気軽に楽しみたいという声に応えて誕生したペンです。蒔絵の艶やかさを再現した美しいデザインは、たくさんのバリエーションが用意されいます。

「白妙の富士」は、Penne19(ペンネ・ジューク)さんのオリジナルで、ご紹介したメタルブルーの他にも4色あります。富士市から見える富士山を、富士市の出身のアーティストAkihiさんのデザインで表現されおり、とても素敵です。

 

近代蒔絵で描かれたボディに魅せられて集めた多機能ペンのご紹介でした。日々の手帳や日記に使いたくなる、素敵なペンばかりです。

アイテムのご紹介