無印良品の和を感じる文房具の柄と色を楽しむ

無印良品さんの文房具には、和柄や和色を使った和モダンなものがあります。古き良きものと新しいものとの融合とでもいいましょうか。この落ち着いた感じが好きす。

今回は購入した無印良品さんの文房具と一緒に、その文房具で使われている和柄と和色についても深掘りしてご紹介します。

マスキングテープに使われている和柄は、昔から今に伝わる伝統文様

マスキングテープは、伝統的な文様が藍色と臙脂(えんじ)色で描かれています。

写真の左のから「豆絞り文」、「麻の葉文」、「青海波文」という文様です。

◆文様とは?
自然の造形や日常の文物をもとにして「図案化」したもので、同じ図案の反復繰り返しによって構成される柄がたくさんあります。日本では特に数多くの伝統的な文様が残されています。

この3つは、いろいろなところで見かけたことがあるかもしれないポピュラーな文様ですね。

文様には込められた願いがある

文様にはたくさんの種類がありますが、「それぞれに、名前と込められた願い」があります。いつの時代も人々の願いは変わらず、文様を通じて今に伝えられていることを知りました。

マスキングテープの柄になった文様の名前と込められた願い

文様の名前説明
豆絞り文豆が数多く並んでいるように見えることから、子孫繁栄を願います。
麻の葉文麻の葉の成長が早くまっすぐに伸びることから、健康や成長を願います。
青海波文無限に広がる波に見えることから、未来永劫と平和な暮らしを願います。

 

落ち着いた和色(伝統色)のペンが使いやすい!

蛍光色が多いラインマーカーですが、今までにない渋い伝統色のラインナップです。昔からある色なのに、ラインマーカーになるとなぜか新しさを感じます。

◆伝統色とは?
日本人が四季折々の日常生活の中で継承してきた日本文化特有の色彩感覚に基づいた色や、歴史の流れの中でつけられた日本固有の伝統的な色名称を含んだもの。

ラインマーカーは文章を目立たせるために使う時は、黄色やピンクの蛍光色がいいと思うのですが、ちょっと目がチカチカすると感じる時もありましたから、このラインマーカーの色はおさえめで嬉しいです。

写真の上から、「あんずいろ」、「からしいろ」、「ふじむらさきいろ」、「うぐいすいろ」、「はいいろ」、「さびあさぎいろ」の6色です。

 

ラインマーカーだけでなく水性サインペンにも同じ和色があって、そちらも愛用しています。

水性サインペンもラインマーカーと同じで、6色あります。

 

6色の伝統色の中には、色の名前を聞いただけではどんな色なのかがすぐに思い浮かばないものもあったので、それぞれの色について調べました。

ラインマーカー、サインペンの色に使われた伝統色の説明

伝統色の名前色の説明
杏色(あんずいろ)熟した杏の果実のような、やわらかい黄赤色。
芥子色(からしいろ)芥子菜の種子を粉にして練った香辛料の芥子のような、くすんだ濃い黄色。
藤紫色(ふじむらさきいろ)藤の花を思わせる、明るい青紫色。
鶯色(うぐいすいろ)鶯の羽のような、くすんだ黄緑色。
灰色(はいいろ)白と黒の中間の色。灰のような色で、薄い鼠色。
錆浅葱色(さびあさぎいろ)少しくすんだ薄い緑青色。

 

無印良品さんの文房具を介して触れることができる、日本の伝統柄や伝統色。

伝統というものを難しく考えるのではなく、お気に入りの文房具の柄と色のその先に、日本の伝統が繋がっているように思いました。

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